📓 『カタカムナ』 全80首の意味−第62句の解説
『カタカムナ』第62句 この句は、前回の句で解説した『その土地に起こる災害の理由』は、土地の統率者の腹黒さの写し罪という話を引き継いで、そのせいで 『穀倉地帯が全滅してしまった!』という具体例を解説しています。 ・ ・『カタカムナ』第62句の解説
📓 【原文】『カタカムナ』 第62首【漢字に直すと?】
ヤクサイカツチ ウツシツミ ヒダリミギリノ タナカヒノマ アキツヒメ
『カタカムナ』 第62首🔎 【この句の意味は?】厄災 雷 映し罪 左砌の(先に言ったこと)田の中・火の間 空きつ姫
『カタカムナ』 第62首厄災(水害や落雷による火事など)は その地方の統率者の罪の証拠 穀倉地帯に災害があって(炎に包まれ) あっという間に全滅(空き地) その理由は先に言った通り…
以前にも「神様からの警告」の句がありました
この句は、以前出てきた『第14句』と兄弟句になっています。 『第14句』でも同じように、大雨で川があふれそうなとき… それは、大穂日分神による罰 だと語っています。大穂日分神は厳しい。体育会系のようだ。 あの神は、白黒成敗をハッキリつける。黒には罰を与える。なぜ、支配者の行い次第で、災害が起こるのか? それは、圧政への牽制なのだそうです。 このような、『目に見える災害』は支配者に対する警告! それによって土地の支配者が(神罰を恐れて)自制するようになれば、結果的に、多くの人を救えるようになると。🔎 カタカムナを通して解けた『古事記』の神名解説
🔐『第62句』に登場の【神名】 …… 本当の名 は?
✼ 速開都比売神(ハヤアキツヒメ)…… 早空き津姫
ひこ収穫に成功 …… はやあきつ彦 収穫に失敗 …… はやあきつ姫
《はやあきつ・ひこ》が 「早秋津彦」という収穫の意味なのに対し 《はやあきつ・ひめ》は 「早空き津姫」と、災害で全滅の意味で使われている 同じ〝アキツ〟という言葉でも、対比によって二重の意味を持たせている、神様の言葉遊び。この言葉は日常的に多用されていた「対比」用の言葉。 「白黒」「天地」のように、「対」として使っていただけなので、特に女性蔑視の意図があったわけではない。 ちなみに『古事記』の漢字表記は、漢字こそ間違ってはいるものの-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=- 彦&姫 -=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=- ○○彦 …… 男性 を表す慣用句。 成功を意味するときに 使われる。 ○○姫 …… 女性 を表す慣用句。 失敗を意味するときに 使われる。
日子(ヒコ) …… 日を浴びて子がスクスク育った 比売(ヒメ) …… 比べると、手元には残ってない(売った)一応、正しい意味の方は引き継いでいる。 『カタカムナ』 全80首の意味−第63句の解説